ICとして楽しく・ワクワク生き残るヒントを共有〜ICフォーラムレポート

インディペンデント・コントラクター協会(以下、IC協会)は、9月22日、人生100年時代 「第三の働き方の行方」 Independent Contractors Forum 2018をGRID(永田町)で開催しました。

定員の200名は開催の2週間前に満席。ICに関心のある会社員、すでにICとして活躍する人、学生など多様な人が参加しました。参加した人の男女比率は、男性2:女性1、男性は50代が多いのに対し、女性は30代から参加しており40代がもっとも多く参加していました。

基調講演では、書籍『インディペンデント・コントラクター』発刊から14年、働き方は変わってきたのか?をテーマに、リクルートワークス研究所 中村天江氏をモデレーターにむかえ、著者である(株)日本総合研究所 理事 山田久氏とプリンシプル・コンサルティング・グループ(株) 代表取締役でIC協会設立メンバー(初代IC協会理事長)の秋山 進がパネルディスカッションを行いました。

2003年のIC協会設立当初、ICはかなり注目を集め、実際に多方面で活躍しました。しかし、コンプライアンスの強化とリーマンショックという2回の厳しい時代をむかえます。会社員に戻った人も多くいました。そのような波を乗り越え、ICとして生き残るために必要なことは何か。秋山は3つのポイントを紹介しました。

(1)専門能力
(2)対人折衝能力
(3)組織に入ってうまく役割(課題)をみつけていくこと

つまり、上記は企業戦略とかわらないのです。

また、各セッションでは、ベテランICそれぞれのノウハウを公開しました。

アパレル業界の第一線で活躍する有限会社ディマンドワークス代表取締役・前IC協会理事長 齊藤孝浩からは、プロとしてどのようにブログで情報発信をし、書籍発行までつなげていったを解説しました。

IC協会理事で株式会社プロミッション代表取締役の中村貴彦は、個人で活動するICはどこかで売り上げの天井にぶつかります。それを伸ばすために鍵となるパートナーシップ、IC同士の協業について、具体的な例を交えて紹介。

IC協会理事で株式会社アイズプラス代表取締役 池照佳代は、ICの定義を自ら設定、進化していく過程を紹介。インディペンデント・コントラクターから、インディペンデント・クリエイター、そしてインディペンデント・コラボレーターとして、周囲を巻き込んでプロジェクトを展開していった経緯について、ふれました。

IC協会会員であり、株式会社ブレインパートナー代表取締役の和田一男は、個人で活動するICだからこそ重要になる人脈づくりについて話をしました。

懇親会にも多くの人が残り、活発な情報交換が展開され、盛況のうちに閉会しました。

アンケート

・自分でやっている働き方がICという形で既に存在し、協会まであることに驚きました。
・秋山氏、共感納得できるポイントばかりで不安がなくなり、今のままでやってみようと前向きになれた。
・齊藤氏、具体的で今日からすぐにやってみようと思った。
・池照氏、同じ女性として励まされる内容だった。
・和田氏、紹介・人脈だけで営業継続できないというのは発見かつ納得でした。全体的にモチベーションが上がる内容ばかりで、ICを応援してくれていることがわかりました、ありがとうございました。
・齊藤さんの「得意でやりたい事」よりも「苦労した事」というのが響きました!!
・現場感覚を忘れないように、大切にしたくて、というお話はすごく共感しました。どこまで入り込み、どこで線を引くか等を考えてしまいがちですが、今は目の前のワクワクを、成長を大切にしようと思えました。感謝です。
・転勤族妻の立場でICとして全国を渡り歩いております。今後一人親(男女問わず)の方のICの働き方も注目されてくると思われます。
・1分たりとも無駄な時間・情報はありませんでした。ものすごくタメになりました。
・丁度自分の強み・専門性を打ち出して独立を考え出したところであったので、大いに参考になりました。立ち上げ後の営業方法がイメージできたと思います。
・働き方が多様化する中、どんな働き方があるのか知りたく参加しました。セルフブランディングは独立せず会社員として働くにあたっても参考になる内容でした。
・契約・報酬についてとても勉強になりました。
・一会社員として働いているが、将来的にどういう働き方があるのだろうと思い参加した。会社員とは違う視点で取り組んでいる姿勢が非常に興味深かったです。今日から1つで何かを変えていこうと思いました。素晴らしいセミナーでした。
・11月から独立を決めて動き出したところなので、とても勉強になりました。参加者の多さからもこの選択に勇気をもらえました。
・基調のパネル目当てで参加しましたが、他の理事の方々のお話が刺激的でとても有意義でした。ICになりたいと思いました。
・大変刺激を受けました。運営もホスピタリティ高く素晴らしかったです。
・実践に役立つ内容でとても参考になりました。
・ICに対する理解が深まりました。
・非常に情熱的な方々ばかりで刺激を受けました。ICと協業して仕事を加速させたいと思っています。
・長年一線で活躍されている方々のお話しから持ち帰れないほどの情報、アイデアを頂きました。スタートアップに目を向けがちですが、どう継続していくかの視点で話していらしたのが印象的でした。”
・将来いくらでも使えそうなことを教えていただけました。(学生)
・とても貴重なお話が聞けてためになりました。ICという選択も増えたので将来が楽しみになりました。(学生)

 

 当日の準備風景〜IC協会理事とIC協会会員有志で